vol.40‐⑬ “井の中の蛙”にならないために?!
- 2022年11月21日
- 所長の学び
前回の続きになります。
イロハニトイロが4年をかけて作り上げてきたものは、“安心” という土台だったというお話を前回させていただきました。
でも決してここが “ゴール” じゃありません。
あくまで土台であって、本当に目指すところは別にあるわけです。
それが、他者と協力し合い、自分で考え、主体的に動き、間違い、失敗し、学び、そして自分たちで前に進んでいく自律型組織になるということです。
「我慢してする」あるいは「やらされる」という働き方ではなく、自らの思い(意志)を出発点にしてやる気に満ちた働き方ができるようになるということです。
そして、斎藤徹さん(ループス・コミュニケーションCEO/学習院経済学部の特別客員教授/Innovation team dotアドバイザー)がおっしゃる「快適ゾーン」までやってきました。
しかし、ここで大きな問題が出てくるのです!
快適だからこそ、ついついそこで留まろうとしちゃう。
つまり、“井の中の蛙” になることですね。
これまでの言い方をすると「怠け者の楽園」に成れ果ててしまうということです。
イロハは「怠け者の集団(一時的)」であっても「怠け者の楽園(恒常的)」ではない、と常々言っていながら意識していないとそうなってしまうということです。
これを「エコーチェンバー(共鳴室)現象」と呼ぶそうです。
つまりですね、
安心・安全な環境の中で、仲良くなり居心地が良くなり過ぎると、その状態に留まろうとする現象が起こってくるというわけです。
そうなると、
新しいアイデアや挑戦もしない。
毎日無難に楽しく気楽に過ごせればいい。
そんな風になってしまうというのです。
ドキッ!!!
ここって、イロハはちょっと陥っていたのではないかという反省も実はあるんですよね。
だからこそ、
今回の「イロハは滋賀県一工賃が低い」という県の障害福祉課さんからの連絡はとってもありがたかったと考えています。
このお電話があって、イロハ存続の危機を感じられるようになったからこそ、今イロハが変わっていくきかっけになったわけです。
「快適ゾーン」から「学習ゾーン」へ移ろうとしているのです。
そのための話し合いがこれまでに何度もありました(スタッフだけじゃないですよ。メンバーも含めてみんなで)。
そして何度も何度もミーティングや勉強会をメンバーの方々と重ねています。
斎藤徹さんがおっしゃるには、「快適ゾーン」から「学習ゾーン」に移るためには、
「価値デザイン」というものが必要だというんです。
これもよく分からないですよね。
これを次回お話しさせていただきます。
これが現在進行形でイロハが取り組んでいる事です。
そして少しずつ「工賃アップ」や「利用者の増加」という変化に繋がっていっています。
ぜひぜひ次回もお付き合いください。
イロハニトイロ所長
金村栄治